海外感染症情報 (NO.110)
平成24年12月7日
関西空港検疫所
スーダンにおける黄熱の流行(3)
12月4日現在、ダルフール地方の64の地域のうち33の地域において黄熱の疑いのある患者の数は732人となっており、うち165人が死亡しています。40例については検査により感染が確認されています。
保健省は各関係機関の協力・援助のもとで急きょ黄熱の予防接種活動を実施することにしています。1回目は220万人を対象に11月21日より行われており、2回目は120万人を対象に今月中に行われる予定です。
疫学、検査データ上の所見、さらには昆虫学的見地から流行の進行の度合や危険度を把握することで、今回の流行状況について総合的に評価しているところです。
WHOは地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク(GOARN)を始動させ、また今回の流行対策を支援すべく昆虫学者、ウイルス学者、疫学者といった各分野の専門家を配置することにしています。

(2012年12月6日WHO報告)