海外感染症情報 (NO.68)
平成24年9月6日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生(4)

 コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行状況

コンゴ民主共和国保健省は引き続き関係機関と協力しエボラ出血熱の流行拡大を抑えようと努めています。9月3日現在、オリエンタル州オー・ウエレ地域において、14人の死者を含む28人の患者(確定例8人、可能性例6人、疑い例14人)が報告されています。内訳は、同地域のイシロ地区で18人(うち死者11人)、ヴィアダナ地区で10人(死者3人)、となっています。尚、イシロでの死者の中に3人の医療従事者が含まれています。
 今のところイシロ、ヴィアダナ両地区以外での患者の発生の報告はありません。ウガンダのエンテベにあるウイルス研究所で検査したところ、最初に採取された検体でエボラウイルス(ブンディブギョ株)の感染が確認されています。その後の検査でもウイルスの感染が確認されています。
なお、本件に関してWHOはコンゴ民主共和国へのいかなる渡航や交易の制限も勧めていません。
また、今のところ同国のエボラ出血熱の流行が、最近ウガンダのキバレ地区で発生したエボラ出血熱の流行と関連していることを示すものは認められていません。