海外感染症情報 (NO.72)
平成24年9月18日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生(5)

 9月12日現在、オリエンタル州オー・ウエレ地区から41人(確定例:9人、可能性例:32人、18人の医療従事者含む)の患者が報告され、うち18人(確定例5人、可能性例9人)が死亡しています。また、これらの患者とは別に疑い例が28人報告されており現在調査中です。
 イシロ、ヴィアダナ両地域において過去にさかのぼって調査したところさらに27人の患者(確定例1人、可能性例26人)がいたことが明らかとなりました。今回の調査は、4月末~8月の間にEHFに罹患していたと思われる患者を特定するために行われており、この調査により流行の始まりはどこで起こったのかを明らかにし、どのようにして流行が拡大していったかについての情報を提供するのに役立っています。現在も調査が続けられており、さらなる流行の拡大を抑えようとしています。
(2012年9月14日WHO報告)