海外感染症情報 (NO.74)
平成24年9月19日
関西空港検疫所
シエラレオネにおけるコレラの発生について(4)

 9月16日現在、シエラレオネで今年はじめから起こっているコレラのアウトブレイクにより、合計18,508人が発症し、うち271人が死亡(死亡率:1.5%)していると報告されています。最も患者数が多いのは首都フリータウンのある西部地域です。保健衛生省は国内外の関係機関と密に連携し対応しています。現地では、患者管理、情報交換、社会的動員、水、衛生活動、調査、データ管理の分野で活動が行われています。死亡率を低下させるには、地域レベルでの患者の早期発見と、時期を逸しない治療が必要であることが強調されています。また患者はコレラ治療ユニット(CTU)で治療されること、CTUのない地域では隔離の目的で医療施設の中に専用エリアを設けることも協調されています。
なお、今回のコレラの流行に関してWHOはシエラレオネへのいかなる渡航や交易の制限も勧めていません。
(2012年9月18日WHO報告)