海外感染症情報 (NO.84)
平成24年10月5日
関西空港検疫所

ウガンダにおけるエボラ出血熱の発生(7)



 2012年10月4日 ウガンダ共和国保健省は、キバレ地区で発生したエボラ出血熱の流行が終息したことを宣言しました。最後に患者が確認されたのは8月3日で、この患者は8月24日に退院したことにより、これでエボラ出血熱の最大潜伏期間(21日)の2倍の期間が経過しました。今回の流行で24人の患者(確定例または可能性例)を記録し、うち感染が確認されたのは11人で、死者は17人でした。

 同国保健相はWHOやその他関係機関と協力のもと、患者の発見・接触者の追跡といったサーベイランスの強化、感染予防対策、隔離病棟での患者の管理、死者の埋葬の適切な方法、国・自治体間の連絡などを徹底して今回の流行に対応していました。また、コウモリ、哺乳動物等から検体を採取して感染源および感染経路の特定に努めています。

 WHOは今回の流行期間中を通じて、ウガンダ共和国への渡航制限に関する勧告は出していませんでした。
(2012年10月4日 WHO報告)