海外感染症情報 (NO.85)
平成24年10月9日
関西空港検疫所
シエラレオネにおけるコレラの発生について(5)

 シエラレオネで今年初めから続いているコレラの流行は、国内の13地区のうち12地区でみられています。
 しかし、最近2か月間は、流行の制圧に大きく前進しており、1日あたりの患者数は日ごとに減少しています。10月2日時点での患者数は20,736人で、うち280人が死亡しています(致死率1.35%)。7月に発生した患者の致死率は3.2%でしたが、9月に発生した患者では0.5%を下回っています。
 同国西部にある首都フリータウンが最も状況は深刻で、全患者の半数以上がフリータウンで発生しています。
 今回の流行に関して、WHOはいかなる渡航制限を推奨していません。
 
(2012年10月8日WHO報告)