海外感染症情報 (NO.96)
平成24年11月1日
関西空港検疫所
ウガンダにおけるマールブルグ病の発生(3)
2012年10月28日現在、南西ウガンダのカバレ県の5つの地域、首都カンパラ、イバンダ地区、ムバララ地区、カバロール地区において18人中9人が死亡しており、その中には医療者も含まれています。致死率は50%です。

ウガンダ保健省より10月19日に流行であるとの宣言がなされ、ウイルス研究所で9例の検体からマールブルグ病であることが確認されています。現在13人の患者が入院しており(首都カンパラ2人、カバロール地区8人、イバンダ地区3人)、接触者は全て経過観察されています。最後に確認された患者は10月26日にイバンダ地区の隔離病棟に入院しました。

WHOは関係機関とともに、流行の調査を行い対策の専門家を支援しています。近隣の国々とは、国境を越えた疾病監視および流行が国境を越えて拡大することを防止するための準備のために、交流が行われています。

WHOはウガンダへのいかなる渡航も交易も制限することを推奨していません。 

(2012年10月31日WHO報告)