海外感染症情報 (NO.1)
平成25年1月17日
関西空港検疫所
スーダンにおける黄熱の流行(4)
スーダン保健省と世界保健機構(WHO)は、最近、スーダンにおいて黄熱の流行が認められたことを公表しました。現在も続いている黄熱の流行は、昨年9月初旬に始まり、ダルフールの35地域で発生しています。今月9日には、全体で171名の死亡例を含む849名の疑い例が報告されています。ほとんどの疑い例は中央、南、そして西ダルフールから報告されています。WHOはスーダン保健省を支援しており、また感染の危険性がある人々を守り、発生した地域の黄熱の拡がりを止めるための緊急の集団予防接種キャンペーンが、パートナー各国の支援のもとに進められています。
スーダンのサハラ砂漠以南の地域では、黄熱は常に潜在的な健康上の脅威となっていますが、今回の流行は、ダルフールへの渡航者にとって、感染する危険性が通常より高いことが想定されます。スーダンの同地域への渡航者は、黄熱の予防接種を受け、防蚊対策をとることが推奨されます。
(2013年1月16日CDC報告)