海外感染症情報(NO.144)
平成25年10月25日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(33)
 10月24日、中国・国家衛生計画出産委員会は鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を報告しました。

 患者は浙江省の67歳男性です。農民で、生きた家禽と接触しています。10月16日に発症し、10月18日地元の病院に入院し、状態が悪化したため、10月21日別な病院へ転院しました。患者は現在重篤な状態です。

 現在までに、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の診断確定例は137人で、うち死者45人が報告されています。現在、4人が入院中で、88人が退院しました。持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。

 中国政府は、疫学調査と分析の強化、医療の整備、リスクコミュニケーションや情報発信、国際協力や交流の強化、科学的研究の継続などを含む調査と対策を講じています。

 WHOは入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。
(2013年10月24日 WHO報告)