海外感染症情報(NO.172)
平成25年12月18日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(60)
 2013年12月17日世界保健機関(WHO)はサウジアラビアにおける中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を新たに2例報告しました。

 1例目はジャウフ州在住の51歳女性で、11月20日に発症しています。彼女には慢性の基礎疾患があり、治療のためリヤドの集中治療室(ICU)に搬送されています。現在、疫学調査が継続中です。2例目は、リヤドに勤める26歳の他国籍(サウジアラビア以外)医療従事者の女性です。彼女は無症状ですが、11月21日にWHOに報告されている37歳の診断確定例男性(既報:海外感染情報2013年-165)との接触があったとされています。

 2012年9月から現在までに、WHO には世界中で165例の診断確定例が報告されており、このうち71例が死亡しています。
2013年12月17日 (WHO報告)