海外感染症情報(NO.173)
平成25年12月19日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(36)
 12月15日と16日、中国・国家衛生・家族計画(出産)委員会は世界保健機関(WHO)に、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を2例報告しました。

 最初の患者は広東省の39歳の男性で、12月6日に発症し、11日に入院しました。現在、重篤な状態です。

 次の患者は65歳の広東省の女性で生きた家禽類と接触歴があり、12月11日に発症し、12月15日に入院しました。その女性も現在、重篤な状態です。

 これまでのところ、持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。

 中国政府は、疫学調査と(状況)分析の強化、医療(患者対応と治療)の強化、リスクコミュニケーションや情報発信、国際協力や交流の強化、科学的研究の遂行、などを含む調査と対策を講じ続けています。

 WHOは、入国時の特別なスクリーニング検査の実施、および渡航や貿易を制限することを推奨していません。

(2013年12月17日 WHO報告)