(No.165)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(58) 平成25年11月27日更新

 2013年11月26日、世界保健機関(WHO)は、サウジアラビアにおける新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)確定診断例を3例報告しました。

 最初の患者は、基礎疾患があるリヤド出身の73歳女性で、11月12日に発症し、11月14日に入院しましたが、11月18日に死亡しました。次の患者は、基礎疾患があるジャウフ州出身の65歳男性で、11月4日に発症し、11月14日に入院しました。3人目の患者は、リヤド出身の37歳男性で、11月9日に発症し、11月13日に入院しましたが、11月18日に死亡しました。3人の患者はいずれも、動物との接触もしくは以前のMERS-CoV確定診断例との接触はありませんでした。

 2012年9月から現在までに、WHOには世界中で160人の確定診断例が報告されており、このうち68人が死亡しています。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング及びいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。

(2013年11月26日WHO報告)