海外感染症情報 (NO.23)
平成25年4月8日
関西空港検疫所
中国におけるインフルエンザA(H7N9)について(5)
 4月6日、中国保健局は世界保健機関(WHO)に対して、インフルエンザウイルスA(H7N9)のヒト感染症例について、2人を新たに報告しました。

 両者ともに上海の症例で、3月28日に発症して重篤な状態にある74歳男性、3月29日に発症して軽症な66歳男性です。

 現在までに、中国でのインフルエンザウイルスA(H7N9)感染確定症例は計18人であり、6症例が死亡、10症例が重症、2症例が軽症です。

 確認された症例における530人以上の濃厚接触者は、厳密に経過観察されています。

 現時点では、ヒトからヒトに感染が起こっているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。
 
(2013年4月6日WHO報告)