海外感染症情報 (NO.24)
平成25年4月8日
関西空港検疫所
中国におけるインフルエンザA(H7N9)について(6)
 4月7日、中国保健省は世界保健機関(WHO)に対して新たに3人がインフルエンザウイルスA(H7N9)感染であることを検査で確定したことを報告しています。

 1人目は59歳の上海在住の男性で3月25日に発症し、現在も重篤な状況下にある例です。2人目は安徽省の55歳の男性で3月28日に発症し、現在は安定した状態にある例です。3人目は上海の67歳の男性で3月29日に発症し、軽症とみられている例です。
これまで中国では21人が診断確定されており、うち6人が死亡、12人が重篤で、3人が軽症です。

 現時点では、ヒトからヒトに感染が起こっているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。

(2013年4月7日WHO報告)