海外感染症情報 (NO.25)
平成25年4月10日
関西空港検疫所
中国におけるインフルエンザA(H7N9)について(7)
 4月9日、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対して、インフルエンザウイルスA(H7N9)のヒト感染症例について、3人を新たに報告しました。

 最新の患者2人はいずれも江蘇省出身で、3月28日に発症した85歳の男性と、3月30日に発症した25歳の妊娠中の女性で、いずれも重篤な状態にあります。3人目の患者は上海の64歳男性で、4月1日に発症し、4月7日に死亡しました。

 現在までに、中国でのインフルエンザウイルスA(H7N9)感染確定症例は計24人で、7人が死亡、14人が重症、3人が軽症です。

 確認された症例における600人以上の濃厚接触者は、厳密に経過観察されています。江蘇省では、症状が出る前の接触者についても調査を行っています。

 現時点では、ヒトからヒトに感染が続いているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。

(2013年4月9日WHO報告)