海外感染症情報 (NO.27)
平成25年4月12日
関西空港検疫所
中国におけるインフルエンザA(H7N9)について(9)
 2013年4月11日、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対して、インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例について、10人を新たに報告しました。

追加症例
・3月29日に発症した江蘇省の70歳男性
・4月2日に発症した江蘇省の74歳男性
・4月3日に発症した浙江省の65歳男性
・4月1日に発症した上海の76歳女性
・4月4日に発症した上海の81歳女性
・3月31日に発症して4月11日に死亡した上海の74歳男性
・4月2日に発症した上海の83歳女性
・4月4日に発症した上海の68歳男性
・3月31日に発症した江蘇省の31歳男性
・4月3日に発症した江蘇省の56歳男性

 現在までに、中国でのインフルエンザA(H7N9)感染確定症例は計38人で、10人が死亡、19人が重篤、9人が軽症です。

 確定された症例における760人以上の濃厚接触者は、厳密に経過観察されています。

 現時点では、ヒトからヒトに感染が起こっているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。
(2013年4月11日WHO報告)