海外感染症情報 (NO.28)
平成25年4月15日
関西空港検疫所
中国におけるインフルエンザA(H7N9)について(10)
 4月12日、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対してさらに診断確定されたインフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例をあらたに5例報告しました。今回確定されたのは浙江省で3人と上海での2人です。

 1人目の患者は浙江省の66歳男性で4月8日に発症、2人目は浙江省の74歳男性で4月6日に発症、3人目は浙江省の54歳女性で4月6日に発症、4人目は上海の53歳男性で4月3日に発症、5人目は上海の86歳男性で4月3日に発症しています。さらに報告のあった上海のケースが死亡しています。

 これで中国の確定症例が43人となり、うち11人が死亡しています。1000人以上の濃厚接触者が厳重にモニターされています。

 現時点では、ヒトからヒトに感染が起こっているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。
(2013年4月12日WHO報告)