海外感染症情報 (NO.30)
平成25年4月16日
関西空港検疫所
中国におけるインフルエンザA(H7N9)について(12)
 4月14日、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対して、インフルエンザウイルスA(H7N9)の患者について、河南省における2症例を新たに報告しました。

 最初の患者は、4月6日に発症した34歳の男性です。もう一人の患者は、4月8日に発症した65歳の男性です。

 現在までに、中国でのインフルエンザウイルスウイルスA(H7N9)感染確定症例は計51人で、11人の死亡者が含まれます。確認された症例における1,000人以上の濃厚接触者は、厳密に経過観察されています。

 感染源やウイルス保有宿主に対する調査が進められています。感染源が確認されるまでは、今後も中国でウイルスの感染者が出ると予想されます。現時点では、ヒトからヒトに感染が続いているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。 
(2013年4月14日WHO報告)