海外感染症情報 (NO.34)
平成25年4月19日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(16)

 2013年4月18日(18:00)、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対して、インフルエンザA(H7N9)ウイルスの患者について、確定症例を新たに報告しました。新たに報告された確定症例は、江蘇省で1人、浙江省2人、河南省で1人、上海市で1人です。なお、死亡者は増えておりません。

 現在までに、中国でのインフルエンザウイルスウイルスA(H7N9)感染確定症例は計87人で、うち17人の死亡者が含まれます。内訳は安徽省が3人、うち死亡者1人、河南省が3人、江蘇省が21人、うち死亡者が3人、浙江省が27人、うち死亡者が2人、北京市が1人、上海市が32人、うち死亡者が11人です。

 感染源やウイルス保有宿主に対する調査が進められています。感染源が確認されるまでは、今後も中国でウイルスの感染者が出ると予想されます。現時点では、ヒトからヒトに感染が続いているという証拠はありません。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。
(2013年4月18日WHO報告)