海外感染症情報 (NO.38)
平成25年4月23日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(20)

 4月22日(18:00)、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対して、インフルエンザウイルスA(H7N9)の診断確定症例を2例追加報告しました。

 2人の患者は浙江省からの報告で、1人目は54歳女性で4月16日に発症、2人目は32歳男性で4月14日に発症しています。
さらに、先に報告されている浙江省の患者1名が死亡しました。

 現在までに、WHO に報告された中国における診断確定症例は計104人となり、うち21人が死亡したことになります。
感染源やウイルス保有宿主に対する調査が進められています。

 感染源が確認されるまでは、今後も中国でウイルスの感染者が出ると予想されます。現時点では、ヒトからヒトに感染が続いているという証拠はありません。
 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 中国国家衛生・計画出産委員会の招聘により、WHOは感染の予防と拡大防止のために、中国で鳥インフルエンザA(H7N9)が発生している地域を調査する専門家チームを召集しました。
(2013年4月22日WHO報告)