海外感染症情報 (NO.43)
平成25年5月5日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(24)
 2013年5月2日(16:00)、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対して、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の患者について、新たに2人の診断確定症例を報告しました。

追加症例
・4月21日に発症した福建省の58歳男性
・4月23日に発症した湖南省の69歳男性

 さらに、以前に報告されていた患者2人が死亡しました。
 現在までに、中国での鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の診断確定症例は計128人で、26人の死亡者が含まれるとWHOに報告されています。確定症例における濃厚接触者は、厳密に経過観察されています。

 患者が発生した地域の当局は、疾患の予防と感染拡大防止対策を続けています。
感染源やウイルス保有宿主に対する調査が進められています。感染源が確認されるまでは、今後も中国でウイルスの感染者が発生すると予想されます。

 現時点では、持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。


(2013年5月2日WHO報告)