海外感染症情報 (NO.58)
平成25年5月20日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(27)
 2013年5月8日から世界保健機関(WHO)に対して鳥インフルエンザA(H7N9)への感染確定例の中国国家衛生・計画出産委員会からの報告はありません。しかしこれまでに診断確定されている患者がさらに4人死亡しています。

 これで現在まででWHOに対しては131人の診断確定例と内36人の死亡例が報告されたことになります。

 感染者の発生した地域の専門家は強化サーベイランス、疫学調査、濃厚接触者の追跡調査、治療、検査及び検体を予防法や疾病コントロール手段などとともに共有しています。

 上海と浙江省の当局は緊急事態下でのサーベイランスや、対策についての標準化を開始しています。同国のWHO支局及び本部は適時の更新情報を入手するために密接に活動を実施しています。

 感染源が確定され、コントロールされるまでさらに感染者は増加することが予測されます。

 現時点では、持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
 これまでの所、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。
 WHOは加盟国や国際的パートナーとの活動を継続しており、新たな状況変化があれば更新情報を提供する予定です。
(2013年5月17日WHO報告)