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中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(65) 平成26年1月10日更新

 2014年1月9日、世界保健機関(WHO)は、オマーンにおける新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)確定診断例を1例報告しました。

 患者は59歳男性で、12月20日に発熱、咳、息切れで発症し、24日に北バーティナ特別行政区の病院に入院しました。同月28日、患者の状態は悪化し集中治療室に移され、肺炎と診断されました。患者は30日に死亡しました。2014年1月1日、検査にてMERS-CoVの確定診断となりました。患者はラクダや他の家畜に日常的に接触しており、ラクダレースのイベントにも参加していました。さらに患者はヘビースモーカーでした。
2012年9月から現在までに、WHOには世界中で178人の確定診断例が報告されており、このうち75人が死亡しています。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング及びいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。

 (2014年1月9日 WHO報告)