(No.11)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(41) 平成26年1月14日更新

 1月10日、中国国家衛生・計画出産委員会は、WHOに鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡1例を含む6人の診断確定例を報告しました。

 詳細は以下の通りです。
 1例目は、江蘇省南京市出身の54歳男性で、2013年12月28日に発症、2014年1月5日に入院、現在は重篤な状態にあります。
 2例目は、浙江州嘉興市出身の79歳女性農婦で、1月2日に発症、5日に入院、現在は危篤状態にあります。患者は鳥との接触がありました。
 3例目は、浙江州寧波市出身の30歳男性で、1月2日に発症、7日に入院、現在危篤状態にあります。患者は鳥との接触がありました。
 4例目は、広東省仏山市出身の59歳女性で、2013年12月29日に発症、1月2日に入院、現在状態は安定しています。
 5例目は、広東省仏山市出身の42歳女性で、1月5日に発症、9日に入院、現在状態は安定しています。患者は養鶏卸売り場で働いています。
 6例目は、福建省泉州市出身の38歳女性で、1月3日に発症、8日に入院しました。患者は肺結核や塵肺といった基礎疾患があり、10日に死亡しています。

 感染源は調査中であり、これまでのところ持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
 中国政府は、疫学調査と分析の強化、医療の整備、リスクコミュニケーションや情報提供、国際的な協力や交流の強化、科学的な研究の継続などを含む調査や対策を講じています。
 WHOは、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。
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