(No.13)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(43) 平成26年1月17日更新

 2014年1月13日、中国・国家衛生・家族計画(出産)委員会は世界保健機関(WHO)に、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の7例、うち死亡例1例と新たな診断確定例6例を報告しました。

 1例目は浙江省寧波市の34歳男性で1日に発症し、10日に入院、現在は重篤な状態です。患者は家禽との接触がありました。
 2例目は浙江省義烏市の78歳の男性で、3日に発症し、その後病院受診し、9日に別の病院へ転院し、現在は危篤状態です。患者は家禽との接触がありました。
 3例目は浙江省寧波市の59歳の女性で、5日に発症し、9日に入院しました。現在は重篤な状態です。患者は家禽と接触がありました。
 4例目は広東省仏山市の46歳の男性で、6日に発症し、9日に入院しました。現在は危篤状態です。患者は家禽と接触がありました。
 5例目は浙江省寧波市の41歳の女性で、7日に発症し、11日に入院しました。現在は重篤な状態です。患者は家禽と接触がありました。
 6例目は広東省仏山市の28歳の女性で、8日に発症し、12日に入院しました。彼女は軽症で(状態は安定)、鶏市場で働いていました。

 さらに、中国・香港特別行政区(SAR)の衛生防護中心(CHP)から8日に発表された(1月10日のOUTbrEAK NEWSに記載されている)65歳の男性が、13日に亡くなりました。
 感染源は現在調査中です。これまでのところ、持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
 中国政府は、下記の項目を含む調査と対策を講じ続けています。
 ・疫学調査と(状況)分析の強化
 ・医療(患者対応と治療)の強化
 ・リスクコミュニケーションや情報発信
 ・国際協力や交流の強化
 ・科学的研究の遂行
 WHOは、入国時の特別なスクリーニング検査の実施、および渡航や貿易を制限することを推奨していません。

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