(No.27)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(56) 平成26年2月4日更新

 2014年2月3日,中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例1例を含む新たな診断確定例9例を報告しました。
 2月1日に報告した4例の詳細は以下の通りです。
 4例とも男性で年齢分布は5歳から80歳です。広東省からの2例と浙江省からの2例です。2例は重篤な状態が続いており、残り2例の状態は落ち着いています。3例は家禽や、生きた家禽市場での接触があります。
 ・江蘇省杭州市出身の80歳の男性は1月19日に発症し、30日に入院しています。男性は現在重篤な状況にあり、生きた家禽との接触歴があります。
 ・浙江省杭州市出身の54歳男性は1月23日に発症し、26日に入院しています。現在重篤な状況にあります。
 ・広東省深圳市出身の6歳男児は1月27日に発症し、28日に黄岡港から出航しようとした時、深圳の検疫で見つかっています。少年の症状は軽微で状態は落ち着いており、自宅で隔離されています。生きた家禽との接触既往があります。
 ・広東省肇慶市出身の5歳男児は1月29日に発症し、同日入院しています。状態は安定しています。生きた家禽市場での接触の既往がありました。


 1月31日報告の5例の詳細は以下の通りです。
 5例のうち4例が男性です。年齢分布は28歳から82歳です。広東省から4例、湖南省から1例です。1例は死亡しており、残りの4例も重篤な状態です。4例では家禽あるいは生きた家禽市場での接触歴があります。
 ・広東省肇慶市出身の28歳男性は1月24日に発症し、26日に入院しました。現在重篤な状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 ・広東省仏山市出身の82歳男性は1月22日に発症し、26日に入院しています。現在重篤な状態にあります。
 ・広東省広州市出身の59歳男性は1月22日に発症し、26日に入院。30日に死亡しています。生きた家禽市場での接触があります。
 ・広東省深圳市出身の81歳女性は1月25日に発症し、29日に入院しています。現在重篤な状態にあります。生きた家禽市場での接触歴があります。
 ・湖南省永州市出身の38歳男性は1月24日に発症し、30日に入院しています。現在重篤な状態にあります。生きた家禽市場での接触歴があります。
 現在まで持続的なヒトヒト感染を示す証拠はありません。


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