(No.29)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(67) 平成26年2月5日更新

2014年1月28日、サウジアラビア保健省は、新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)確定診断例を1例報告しました。
 患者は、リヤド出身の60歳の男性で、1月19日に発症して持病があり、1月24日に入院して1月28日に死亡しました。呼吸器検体が採取されてリヤドの中央検査室に送られ、1月28日にMERS-CoVの陽性が確認されました。患者が動物と接触した可能性は不明であり、確定診断例との接触歴はありません。
 世界保健機関(WHO)は、アラブ首長国連邦(UAE)から、以前報告のあったドバイ出身の33歳の医療従事者が1月16日に死亡したとの報告を受けています。(患者詳細は1月8日更新情報:報告64を参照)
 2012年9月から現在までに、WHOには世界中で181人の確定診断例が報告されており、このうち79人が死亡しています。
 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング及びいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。