(No.38)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(65) 平成26年2月18日更新

   2014年2月17日の更新情報です。2月12日、マレーシア保健省(MOH)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の診断確定例を報告しました。
詳細は以下の様になっています。

中国広東省出身の67歳の女性観光客は、親戚を含めた17人のグループで2月3日にマレーシアに到着して、クアラルンプールで一晩滞在しました。ツアーグループは、2月4日から6日まで、マレーシアのサバ州を訪れました。女性は2月7日に入院して、後にサバ州の別の病院に転院しました。現在は安定した状態にあります。
女性はマレーシアへ旅行する4日前の1月30日に、発熱、咳、倦怠感、関節痛のインフルエンザ症状があり中国で治療を受けていました。症状の発症、及び旅行日程を考えると、曝露があったのは、マレーシア到着前である可能性が非常に高いようです。
マレーシア保健省は、接触状況の追跡調査を行うとともに、中国政府と情報を共有しています。
現時点では、人や動物から鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが国際的に広がってはいません。
感染国から持ち込まれたヒト感染例は、他国に移動中もしくは到着後に発生する場合がありますが、ヒトの間でウイルスが容易に感染するものではないため、発生した場合であっても地域レベルでの広がりの可能性は低いです。

WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。



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