(No.46)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(72) 平成26年3月10日更新

  2014年3月7日の更新情報です。3月4日、香港特別行政区(SAR)の衛生防護センター(CHP)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を報告しました。
 患者は、軽度の発熱で発症した18ヶ月の女児です。2月28日に受診して3月1日に入院しましたが、安定した状態で3月3日に退院しました。3月4日に検査で鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)が確認され、別の病院に転院しました。現在は発熱もなく無症状です。
 初期の疫学調査において、患者は2月5日から27日まで広東省仏山市への渡航歴があり、そこで母親と生鮮市場を訪れました。女児の渡航歴や曝露歴のさらなる調査は、すべての濃厚接触者の調査を含めて進行中です。
 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。