（No.48）

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(74)　平成26年3月12日更新

　　2014年3月11日の更新情報です。3月8日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を3例報告しました。
　以下は、3月5日にWHOに報告された例の詳細です。
　1例目　福建省福州市の27歳の男性で、2月20日に発症し、27日に入院しました。現在、安定した状態です。家禽との接触歴があります。
　2例目　広東省梅州市の70歳の男性で、2月27日に発症し、3月3日に入院しました。現在、危篤状態です。家禽との接触歴があります。
　3例目　広東省潮州市の76歳の女性で、3月1日に発症し、6日に入院しました。現在、危篤状態です。家禽との接触歴があります。
　現時点では、人や動物から鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)が国際的に広がってはいません。
　感染国の患者が海外へ渡航し、他国への入国前もしくは到着後に感染が見つかるかもしれません。その場合でも、ヒトの間でウイルスが容易に感染するものではないため、地域レベルでの感染拡大は起こりにくいのです。
　WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。