(No.52)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(76) 平成26年3月18日更新

 2014年3月17日の更新情報です。3月14日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を2例報告しました。

 以下は、3月14日にWHOに報告された例の詳細です。
 1例目 安徽省合肥市の86歳の男性で、3月7日に発症して10日に入院しました。現在は危篤状態です。
 2例目 広東省深圳市の57歳男性で、3月8日に発症して13日に入院しました。現在は重篤な状態です。

 現時点では、人や動物から鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)が国際的に広がってはいません。
 感染国の患者が海外へ渡航し、他国への入国前もしくは到着後に感染が見つかるかもしれません。その場合でも、ヒトの間でウイルスが容易に感染するものではないため、地域レベルでの感染拡大は起こりにくいのです。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。