(No.56)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(77) 平成26年3月24日更新

 2014年3月20日の更新情報です。3月17日、香港の衛生署衛生防護センターは、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を1例報告しました。

 患者は広東省佛山市に住む5ヶ月の女乳児で、深センに滞在中の週に発症しました。発症した3月16日は香港へ旅行中で、その後、入院し、17日に診断確定しました。現在は安定した状態です。
 現時点では、人や動物から鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが国際的に広がってはいません。
 感染国の患者が海外へ渡航し、他国への入国前もしくは到着後に感染が見つかるかもしれません。その場合でも、ヒトの間でウイルスが容易に感染するものではないため、地域レベルでの感染拡大は起こりにくいのです。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。