(No.100)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(86) 平成26年4月25日更新

 2014年4月24日の更新情報です。4月22日、ヨルダン保健省は、新たに1例の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の診断確定例を報告しました。

 患者は、サウジアラビアのアル・グラヤット市出身の25歳の男性です。4月9日に発症して、10日にサウジアラビアの医療機関に入院しましたが、医師の助言に反して4月15日に退院しました。患者は状態が改善しなかったとして、4月19日にヨルダンのザーカ市の医療機関を受診し、そこでMERS-CoV検査で陽性が確認されました。患者には基礎疾患があり、4月3日から8日までサウジアラビアのアブハメッカとジッダへの渡航歴があります。ラクダとの接触歴があり、ラクダのミルクを飲んでいたことも報告されています。

 2012年9月から現在まで、世界中からWHOに報告されたMERS-CoV感染患者は254人で、このうち93人が死亡しています。