(No.105)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(88) 平成26年5月2日更新

 2014年5 月1 日の更新情報です。4月26 日エジプトの保健省は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の診断確定例を同国で初めて報告しました。

 27歳男性は過去4年間、サウジアラビアのリヤドに在住していました。男性は、彼の叔父で4月9日に死亡した診断確定例、および、やはり診断確定例である叔父の近所の人との接触がありました。その近所のヒトはサウジアラビアのジッダの病院で治療中です。男性は4月22日に発症し、25日エジプトに戻り、26日確定診断されました。現在状態は安定しています。

 WHO (世界保健機関)はサウジアラビアをサポートするためのチームを動員しました。目的は、現在の状況を検討し、急増する症例、特に医療機関での増加に関連した、健康リスクをより良く理解するために情報の欠落を明らかにする、そして更なる調査方法を決定する、それは感染伝搬の連鎖と医療行為に関連する伝搬を理解するためです。

 サウジアラビアは2014年4月11日から26日までに、ジッダでのアウトブレイクに関連した症例と死亡を含む、同国で判明した138例の情報を提供しました。WHOは、できるだけ早期にサウジアラビアでの公式情報に基づいてMERS-Cov感染の診断確定例(死亡例を含む)の世界的集計を、更新する予定です。