(No.141)

西アフリカにおけるエボラ出血熱の集団発生(24) 平成26年6月24日更新

ギニア
 2014年6月16日から18日の間に、新たな患者3人と死亡者3人が、ゲケドゥ(患者3人)、テリメレ(死亡者2人)、ボッファ(死亡者1人)から報告されました。ギニアから報告された累計患者数は390人(確定例258例、可能性例88例、疑い例44例)、累計死亡者数は267人になりました。
 患者と死亡者の地理的な分布は以下のとおりです。コナクリ:患者64人(死亡者33人)、ゲケドゥ:患者227人(死亡者173人)、マセンタ:患者41人(死亡者28人)、ダボラ:患者4人(死亡者4人)、キシドゥグ:患者8人(死亡者5人)、ディンギラエ:患者1(死亡者1人)、テリメレ:患者26人(死亡者10人)、ボッファ:患者18人(死亡者12人)、クルサ:患者1人(死亡者1人)。 現在、16人の患者(コナクリ4人、ゲケドゥ11人、テリメレ1人)がエボラウイルス疾患(EVD)治療センターに入院しています。
 また、調査が実施されている接触者数は、国全体で1,253人(コナクリ246人、ゲケドゥ527人、マセンタ52人、テリメレ118人、デュブレカ118人、クルサ16人、ボッファ176人)です。
 これまでに、70.1%(流行開始から4,203人の接触者に対して調査を実施したうち2,950人)が監視期間である21日の期限を終了しています。

シエラレオネ
 2014年6月15日から17日の間に、新たな患者39人と死亡者8人が、カイラフン(患者34人、死亡者7人)、ケネマ(患者4人、死亡者1人)、西部(患者1人)から報告されました。シエラレオネから報告された累計患者数は136人(確定例103例、可能性例19、疑い例14例)、累計死亡者数は58人になりました。
 患者と死亡者の地理的な分布は以下のとおりです。カイラフン:患者128人(死亡者55人)、カンビア:患者1人(死亡者なし)、ポートロコ:患者2人(死亡者1人)、ケネマ患者4人(死亡者1人)、西部:患者1人(死亡者1人)
 現在、31人の患者がケネマのEVD治療センターに入院しています。また、調査が実施されている接触者数は、カイラフンの37人です。地域保健担当者は調査を実施するための訓練を受けており、ケネマ、カイラフン、カンビア、ポートロコで接触者の調査が続いています。

リベリア
 2014年6月16日から19日の間に、新たな患者7人と死亡者1人が、ロファ(患者5人)とモンセラード(患者2人、死亡者1人)から報告されました。リベリアから報告された累計患者数は41人(確定例24例、可能性例9例、疑い例8例)、累計死亡者数は25人になりました。
 患者と死亡者の地理的な分布は以下のとおりです。ロファ:患者28人(死亡者14人)、モンセラード:患者9人(死亡者9人)、マルギビ:患者2人(死亡者2人)、ニンバ:患者2人(死亡者なし)。現在、8人の患者がロファのEVD治療センターに入院しています。
 また、調査が実施されている接触者数は、国全体で108人(ロファ95人、モンセラード13人)です。これまでに、41.5%(流行開始から260人の接触者に対して調査を実施したうち108人)が監視期間である21日の期限を終了しています。


 WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。