(No.154)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(107)  平成26年7月7日更新

 2014年7月1日サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口は新たに3人の中東呼吸器症候群(MERS-CoV)感染確定例と既報例の死亡を報告しました。

●6月30日の報告例の詳細は以下の通りです。
 リヤドの15歳の少年が6月26日に発症し、病院を受診。6月28日に検体採取が実施されました。同月30日にMERS-CoVの感染が確定され、入院となりました。現在状態は安定しています。最近メッカへの旅行歴がありますが、MERS-CoV感染確定患者との接触や発症前14日以内に動物との接触や、ラクダから製造された製品を摂取したような既往はありません。

●7月1日の報告2例の詳細は以下の通りです。
 ナジューラン市の53歳の薬剤師は6月16日に発症し、同月28日に入院となりましたが、状態は安定しています。6月30日にMERS-CoVの診断が確定されました。患者は基礎疾患を有しています。発症前14日以内に動物との接触や、ラクダから製造された製品を摂取したような既往はありません。患者は発症の20日前にアシィール州のアブハーに1日滞在しています。
 
 リヤドの28歳主婦は6月23日に発症し、同月29日に入院しました。現在状態は安定しています。
 MERS-CoVの診断は6月30日に確定しました。基礎疾患は有していないとのことです。MERS-CoV感染確定患者との接触や旅行歴はありません。また発症前14日以内に動物との接触や、ラクダから製造された製品を摂取したような既往はありません。
 接触者の調査は現在進行中です。
 
 さらに追加情報として既報のMERS-CoV感染患者が死亡したとのことです。
 
 現在までに世界保健機関(WHO)には827例のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち287例が死亡しています。