西アフリカにおけるエボラ出血熱の集団発生(32)
疫学とサーベイランス
世界保健機関(WHO)は、ギニア、リベリア、シエラレオネにおけるエボラウイルス疾患(EVD)の流行状況を厳重に監視し続けています。新たな患者と死亡者が多数報告されているシエラレオネとリベリアの現在の流行状況は深刻なままで、2014年7月15日から17日までの間に、新たな患者67人との死亡者19人が報告されました。これらの人数には、疑い例、可能性例、診断確定例が含まれています。ギニアのEVDの集団発生は減少傾向にあり、この期間に新たな患者は報告されていません。批判的な分析と現在の集団発生対策の見直しが行われ、優先される国家対策計画の発展過程が周知されています。優先される計画の効果的な実施は、特にリベリアとシエラレオネにおいて、EVDの集団発生の現在の傾向を逆転させる上で重要となります。
保健部門の対策
WHOは、現在の集団発生対策を分析して見直すために、感染の影響を受けた国々の国家当局や関係機関と協働してきました。リベリアで実施された集団発生対策の評価は、いくつかのギャップと課題を特定しました。特定されたギャップには、接触者追跡の低いカバー率、コミュニティにおける否定と抵抗の永続化、脆弱な情報管理、特に周辺の医療施設における不適切な感染症の予防と管理の実践、及び準国家レベルでの貧弱なリーダーシップと調整が含まれています。これらの課題の基礎には、財源と人的技術の容量が制限されていることにありました。財源、物流、及び人材ニーズの包括的なマッピングが、策定中の国家の運用計画で明確にされています。優先的な運用計画を発展するこの取り組みは、ギニアやシエラレオネでも行われています。
アクラ閣僚会議における地域連携のための招聘に続いて、政府とガンビア保健省は、シエラレオネでの集団発生対策を支援するために、医療従事者11人のチームを派遣しました。このチームは、危機的な人材ニーズに貢献する一方で、その任務は、ガンビアにおける流行への準備と対応のための容量を強化するために重要となります。この任務は、UNDP(国連開発計画)、ガンビア、及びWHOシエラレオネ支部によって支援されています。
ギニア、リベリア、シエラレオネにおいて、接触者の追跡、情報公開やコミュニティへの動員、及び症例管理と感染予防・制御などを含めた集団発生対策における全ての側面を強化するための努力が現在続いています。
WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。
患者数情報の更新
EVDの新たな患者と死亡者について、西アフリカ3カ国ギニア、リベリア、シエラレオネの保健省から報告が続いています。2014年7月15日から17日の間に、死亡者19人を含むEVDの新たな患者67人が3カ国から報告されました。ギニアでは患者と死亡者0人、リベリアでは患者22人と死亡者10人、シエラレオネでは患者45人と死亡者9人です。これら人数には、診断確定例、可能性例、疑い例と死亡例が含まれています。
2014年7月17日までに、3カ国でEVDに感染した患者の累計数は、死亡者632人を含めて1,048人となりました。患者の分布と分類は以下のとおりです。ギニア:患者410人(確定例301人、可能性例95人、疑い例12人)・死亡者310人(確定例203人、可能性例95人、疑い例12人)、リベリア:患者196人(確定例76人、可能性例56人、疑い例64人)・死亡者116人(確定例54人、可能性例 40人、疑い例22人)、シエラレオネ:患者442人(確定例368人、可能性例48人、疑い例26人)・死亡者206人(確定例165人、可能性例35人、疑い例6人)。統計の概要表は以下のとおりです。
2014年7月17日時点のギニア、リベリア、シエラレオネにおけるEVD診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例
※ 新症例は2014年7月15日から17日までに報告された患者
患者数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、患者や検査データの統合、そして強化サーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。
世界保健機関(WHO)は、ギニア、リベリア、シエラレオネにおけるエボラウイルス疾患(EVD)の流行状況を厳重に監視し続けています。新たな患者と死亡者が多数報告されているシエラレオネとリベリアの現在の流行状況は深刻なままで、2014年7月15日から17日までの間に、新たな患者67人との死亡者19人が報告されました。これらの人数には、疑い例、可能性例、診断確定例が含まれています。ギニアのEVDの集団発生は減少傾向にあり、この期間に新たな患者は報告されていません。批判的な分析と現在の集団発生対策の見直しが行われ、優先される国家対策計画の発展過程が周知されています。優先される計画の効果的な実施は、特にリベリアとシエラレオネにおいて、EVDの集団発生の現在の傾向を逆転させる上で重要となります。
保健部門の対策
WHOは、現在の集団発生対策を分析して見直すために、感染の影響を受けた国々の国家当局や関係機関と協働してきました。リベリアで実施された集団発生対策の評価は、いくつかのギャップと課題を特定しました。特定されたギャップには、接触者追跡の低いカバー率、コミュニティにおける否定と抵抗の永続化、脆弱な情報管理、特に周辺の医療施設における不適切な感染症の予防と管理の実践、及び準国家レベルでの貧弱なリーダーシップと調整が含まれています。これらの課題の基礎には、財源と人的技術の容量が制限されていることにありました。財源、物流、及び人材ニーズの包括的なマッピングが、策定中の国家の運用計画で明確にされています。優先的な運用計画を発展するこの取り組みは、ギニアやシエラレオネでも行われています。
アクラ閣僚会議における地域連携のための招聘に続いて、政府とガンビア保健省は、シエラレオネでの集団発生対策を支援するために、医療従事者11人のチームを派遣しました。このチームは、危機的な人材ニーズに貢献する一方で、その任務は、ガンビアにおける流行への準備と対応のための容量を強化するために重要となります。この任務は、UNDP(国連開発計画)、ガンビア、及びWHOシエラレオネ支部によって支援されています。
ギニア、リベリア、シエラレオネにおいて、接触者の追跡、情報公開やコミュニティへの動員、及び症例管理と感染予防・制御などを含めた集団発生対策における全ての側面を強化するための努力が現在続いています。
WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。
患者数情報の更新
EVDの新たな患者と死亡者について、西アフリカ3カ国ギニア、リベリア、シエラレオネの保健省から報告が続いています。2014年7月15日から17日の間に、死亡者19人を含むEVDの新たな患者67人が3カ国から報告されました。ギニアでは患者と死亡者0人、リベリアでは患者22人と死亡者10人、シエラレオネでは患者45人と死亡者9人です。これら人数には、診断確定例、可能性例、疑い例と死亡例が含まれています。
2014年7月17日までに、3カ国でEVDに感染した患者の累計数は、死亡者632人を含めて1,048人となりました。患者の分布と分類は以下のとおりです。ギニア:患者410人(確定例301人、可能性例95人、疑い例12人)・死亡者310人(確定例203人、可能性例95人、疑い例12人)、リベリア:患者196人(確定例76人、可能性例56人、疑い例64人)・死亡者116人(確定例54人、可能性例 40人、疑い例22人)、シエラレオネ:患者442人(確定例368人、可能性例48人、疑い例26人)・死亡者206人(確定例165人、可能性例35人、疑い例6人)。統計の概要表は以下のとおりです。
2014年7月17日時点のギニア、リベリア、シエラレオネにおけるEVD診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例
|
新症例 |
確定例 |
可能性例 |
疑い例 |
総数 |
|
ギニア |
症例 |
0 |
301 |
95 |
12 |
410 |
死亡例 |
0 |
203 |
95 |
12 |
310 |
|
リベリア |
症例 |
22 |
76 |
56 |
64 |
196 |
死亡例 |
10 |
54 |
40 |
22 |
116 |
|
シエラレオネ |
症例 |
45 |
368 |
48 |
26 |
442 |
死亡例 |
9 |
165 |
35 |
6 |
206 |
|
総数 |
症例 |
67 |
745 |
199 |
104 |
1,048 |
死亡者 |
19 |
422 |
170 |
40 |
632 |
※ 新症例は2014年7月15日から17日までに報告された患者
患者数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、患者や検査データの統合、そして強化サーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。