西アフリカにおけるエボラ出血熱の集団発生(33) 平成26年7月25日更新
疫学とサーベイランス
世界保健機関(WHO)は、ギニア、リベリア、シエラレオネにおけるエボラウイルス疾患(EVD)の流行状況を監視し続けています。2014年7月18日から20日までの間に、新たな患者45人と死亡者28人が、ギニア、リベリア、シエラレオネから報告されました。これらの人数には、疑い例、可能性例、診断確定例が含まれています。それぞれの保健省は、流行発生の封じ込め対策を実施するために、WHOとその関係機関と協力を続けています。
保健部門の対策
WHOアフリカ地域の地域局長が、2014年7月21日に、ギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3カ国の公式訪問を開始しました。任務の最初の行程として、地域局長は、2014年7月21日から22日までリベリアを訪問しました。訪問の目的は、EVDの流行発生の一次評価を行い、現在の流行に対する対策や課題を検証し、西アフリカにおけるEVDの流行を迅速に封じ込めるための最善の方法を探ることです。地域局長は、政府高官を含めて、リベリア大統領や保健省大臣と公式会議を開催しました。大統領と地域局長は、保健省でエボラウイルス疾患国内調整会議にも参加しました。この会議中に、地域局長は、コミュニティの参加と関与、効果的な接触者の追跡、国境を越えた協力や効果的な調整を含めた、主要な流行発生の封じ込め戦略の実施を強化する必要性を強調しました。また、協力や効果的な連携を強化するために、国際的・地域の非政府組織、国連機関、その他の利害関係者との会談が開催されました。地域局長は、全ての関係機関に、EVDの流行対策に完全に従事するよう訴えています。リベリアを訪問した後に、政府や関係機関からのものを含めて、かなりの財政的寄付と約束が得られました。
リベリアでは、保健省大臣がEVD流行の対策を加速させるための国家戦略計画を開始しました。計画は、アクラ閣僚会議で採択され、流行対策を加速させるための各国間の戦略に整合されています。この戦略計画の立ち上げとその後の実施が具体的な改善をもたらし、現場レベルでの効果的な大規模感染防止措置を拡大することが期待されています。同様に、ギニアやシエラレオネの保健省や関係機関は、再戦略を立て、EVD流行対策への対応を加速させるための具体的な行動指向の国家事業計画を考案するために、計画会議を行っています。
ギニア、リベリア、シエラレオネにおいて、接触者の追跡、情報公開やコミュニティへの動員、及び症例管理と感染予防・制御、調整などを含めた流行対策におけるすべての側面を拡大して強化するための努力が現在続いています。
WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。
患者数情報の更新
EVDに起因する新たな患者と死亡者について、西アフリカ3カ国ギニア、リベリア、シエラレオネの保健省から報告が続いています。2014年7月18日から20日までの間に、新たな死亡者28人を含むEVDの新規患者45人が3カ国から報告されました。ギニアでは患者5人と死亡者4人、リベリアでは患者28人と死亡者11人、シエラレオネでは患者12人と死亡者13人です。これらの人数には、EVDの診断確定例、可能性例、疑い例と死亡例が含まれています。
2014年7月20日の時点で、3カ国でEVDに起因した患者の累計数は、死亡者660人を含めて1,093人となりました。患者の分布と分類は以下のとおりです。ギニア:患者415人(確定例304人、可能性例98人、疑い例13人)・死亡者314人(確定例204人、可能性例98人、疑い例12人)、リベリア:患者224人(確定例77人、可能性例68人、疑い例79人)・死亡者127人(確定例56人、可能性例 44人、疑い例27人)、シエラレオネ:患者454人(確定例405人、可能性例35人、疑い例14人)・死亡者219人(確定例182人、可能性例32人、疑い例5人)。統計の概要表は以下のとおりです。
2014年7月20日時点のギニア、リベリア、シエラレオネにおけるEVDの診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例
※ 新症例は2014年7月18日から20日までの間に報告された患者
症例数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、症例と検査結果の統合、そして強化されたサーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。
世界保健機関(WHO)は、ギニア、リベリア、シエラレオネにおけるエボラウイルス疾患(EVD)の流行状況を監視し続けています。2014年7月18日から20日までの間に、新たな患者45人と死亡者28人が、ギニア、リベリア、シエラレオネから報告されました。これらの人数には、疑い例、可能性例、診断確定例が含まれています。それぞれの保健省は、流行発生の封じ込め対策を実施するために、WHOとその関係機関と協力を続けています。
保健部門の対策
WHOアフリカ地域の地域局長が、2014年7月21日に、ギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3カ国の公式訪問を開始しました。任務の最初の行程として、地域局長は、2014年7月21日から22日までリベリアを訪問しました。訪問の目的は、EVDの流行発生の一次評価を行い、現在の流行に対する対策や課題を検証し、西アフリカにおけるEVDの流行を迅速に封じ込めるための最善の方法を探ることです。地域局長は、政府高官を含めて、リベリア大統領や保健省大臣と公式会議を開催しました。大統領と地域局長は、保健省でエボラウイルス疾患国内調整会議にも参加しました。この会議中に、地域局長は、コミュニティの参加と関与、効果的な接触者の追跡、国境を越えた協力や効果的な調整を含めた、主要な流行発生の封じ込め戦略の実施を強化する必要性を強調しました。また、協力や効果的な連携を強化するために、国際的・地域の非政府組織、国連機関、その他の利害関係者との会談が開催されました。地域局長は、全ての関係機関に、EVDの流行対策に完全に従事するよう訴えています。リベリアを訪問した後に、政府や関係機関からのものを含めて、かなりの財政的寄付と約束が得られました。
リベリアでは、保健省大臣がEVD流行の対策を加速させるための国家戦略計画を開始しました。計画は、アクラ閣僚会議で採択され、流行対策を加速させるための各国間の戦略に整合されています。この戦略計画の立ち上げとその後の実施が具体的な改善をもたらし、現場レベルでの効果的な大規模感染防止措置を拡大することが期待されています。同様に、ギニアやシエラレオネの保健省や関係機関は、再戦略を立て、EVD流行対策への対応を加速させるための具体的な行動指向の国家事業計画を考案するために、計画会議を行っています。
ギニア、リベリア、シエラレオネにおいて、接触者の追跡、情報公開やコミュニティへの動員、及び症例管理と感染予防・制御、調整などを含めた流行対策におけるすべての側面を拡大して強化するための努力が現在続いています。
WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。
患者数情報の更新
EVDに起因する新たな患者と死亡者について、西アフリカ3カ国ギニア、リベリア、シエラレオネの保健省から報告が続いています。2014年7月18日から20日までの間に、新たな死亡者28人を含むEVDの新規患者45人が3カ国から報告されました。ギニアでは患者5人と死亡者4人、リベリアでは患者28人と死亡者11人、シエラレオネでは患者12人と死亡者13人です。これらの人数には、EVDの診断確定例、可能性例、疑い例と死亡例が含まれています。
2014年7月20日の時点で、3カ国でEVDに起因した患者の累計数は、死亡者660人を含めて1,093人となりました。患者の分布と分類は以下のとおりです。ギニア:患者415人(確定例304人、可能性例98人、疑い例13人)・死亡者314人(確定例204人、可能性例98人、疑い例12人)、リベリア:患者224人(確定例77人、可能性例68人、疑い例79人)・死亡者127人(確定例56人、可能性例 44人、疑い例27人)、シエラレオネ:患者454人(確定例405人、可能性例35人、疑い例14人)・死亡者219人(確定例182人、可能性例32人、疑い例5人)。統計の概要表は以下のとおりです。
2014年7月20日時点のギニア、リベリア、シエラレオネにおけるEVDの診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例
新症例 | 確定例 | 可能性例 | 疑い例 | 総数 | ||
ギニア | 症例数 | 5 | 304 | 98 | 13 | 415 |
死亡例 | 4 | 204 | 98 | 12 | 314 | |
リベリア | 症例 | 28 | 77 | 68 | 79 | 224 |
死亡 | 11 | 56 | 44 | 27 | 127 | |
シエラレオネ | 症例 | 12 | 405 | 35 | 14 | 454 |
死亡例 | 13 | 182 | 32 | 5 | 219 | |
総数 | 症例 | 45 | 786 | 201 | 106 | 1093 |
死亡者 | 28 | 442 | 174 | 44 | 660 |
※ 新症例は2014年7月18日から20日までの間に報告された患者
症例数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、症例と検査結果の統合、そして強化されたサーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。