西アフリカにおけるエボラ出血熱の集団発生(37) 平成26年8月4日更新
疫学とサーベイランス
2014年7月31日から8月1日までの間に、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネからエボラウイルス疾患(EVD)の新規患者163人(診断確定例、可能性例、疑い例を含む)と死亡者61人が報告されました。新規患者のうち3人はナイジェリアからで、可能性例2人(医療従事者1人とギニアに渡航したナイジェリア人1人)と疑い例1人(看護師)です。
ガーナ、ナイジェリア、トーゴ国家当局は、接触者の同定や接触者追跡調査と同時に対応計画の準備のためにWHOとそのパートナーと密接に連携しています、それはナイジェリアへ渡航し死亡したリベリア人と、ギニアへ渡航したナイジェリア人のEVD新規疑い例が発生した結果です。
保健部門の対策
WHO事務局長はギニアを訪問し、ギニア、リベリア、シエラレオネの各大統領とハイレベルな会議を開き、EVDの流行状況を再検討し、当該地域からEVDを根絶するための共通の戦略を練り直しました。政府の国家元首とマノリバー連盟(コートジボアール、ギニア、リベリアとシエラレオネから成る)は共同声明を出し、リーダーはさらなる資源を流行対策に投入すると誓いました。
対策は以下の通りです。
・警察と軍隊による特殊地域への隔離や物質面の市民への支援を含む、国境地域に焦点を当てた国と国の 間でのやりとり。これらの地域の医療施設は、治療、検査と接触者追跡に関して対策が強化されます。 埋葬は、国家衛生法規に基づいて行われます。
・報償、治療、および医療従事者が安心して任務を果たせることの保証の提供。加えて、EVDとの戦い を支援する国家および国際的な人員の、安全を確保します。
・できる限り早く流行を終息させるため各国首脳がその役割を果たすべき責任。このために、サーベイラ ンス、接触者追跡、症例管理、検査能力の向上に国際社会が流行国を支援するでしょう。
・民間と公共部門が連携した形での動員、および効果的かつ効率的なEVD根絶のため住民(地域社会)が EVDを理解するための啓発努力の強化。
・国家的対策計画に概説されている介入の実行を直ちにすべての部門で実施すること。以下の様な手段を 調和・調整させること。国内外において適切な技術を有する人材の配置。財政的資源の動員と分配。国 家間の移動についての強化サーベイランス。
・文化的背景を考慮した上で、住民の啓発の強化し社会的参入を促進するための努力の元、情報および伝 達システムの改善を行うこと。
・医療スタッフがEVDに罹患したり、EVDで死亡したりすることのないように感染防御とコントロール方 法をすべての治療センターで改善すること。
・地域戦略のモニタリングと評価システムを実行し、EVDに 関連して調査を実施すること。
人的経済的資源の動員は国連機関やその他の関連機関など世界保健機関(WHO)のパートナーからも求め続けられています。金曜日にWHO と患者の発生している国々は2014年下半期におけるギニア、リ ベリア、シエラレオネ、および近隣諸国その他の国を含めた西アフリカでのエボラ出血熱アウトブレイ ク対策を発表しました。(http://who.int/csr/disease/ebola/outbreak-response-plan/en/)
WHOと3国の計画では100,500,000US$が必要とされており71,000,000US$が不足しています。またさらに共同宣言で出された対策に沿って人的物質的資源がさらに必要であるとしています。
患者数情報の更新
EVDに起因する新たな患者と死亡者について、西アフリカ4カ国ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの保健省から報告が続いています。2014年7月31日から8月1日までの間に、死亡者61人を含むEVDの新規患者163人が4カ国から報告されました。ギニアでは患者13人と死亡者12人、リベリアでは患者77人と死亡者28人、ナイジェリアでは患者1人(死亡者なし)、シエラレオネでは患者72人と死亡者21人です。これらの人数には、EVDの診断確定例、可能性例、疑い例と死亡例が含まれています。
2014年8月1日時点のギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネにおけるEVDの診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例
※ 新症例は2014年7月31日から8月1日までの間に報告された患者
2014年8月1日の時点で、4カ国でEVDに起因した患者の累計数は、死亡者887人を含めて1,603人となりました。患者の分布と分類は以下のとおりです。ギニア:患者485人(確定例340人、可能性例133人、疑い例12人)・死亡者358人、リベリア:患者468人(確定例129人、可能性例234人、疑い例105人)・死亡者255人、ナイジェリア患者4人(確定例0人、可能性例3人、疑い例1人)・死亡者1人、シエラレオネ:患者646人(確定例540人、可能性例46人、疑い例60人)・死亡者273人。
症例数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、症例と検査結果の統合、そして強化されたサーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。
2014年7月31日から8月1日までの間に、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネからエボラウイルス疾患(EVD)の新規患者163人(診断確定例、可能性例、疑い例を含む)と死亡者61人が報告されました。新規患者のうち3人はナイジェリアからで、可能性例2人(医療従事者1人とギニアに渡航したナイジェリア人1人)と疑い例1人(看護師)です。
ガーナ、ナイジェリア、トーゴ国家当局は、接触者の同定や接触者追跡調査と同時に対応計画の準備のためにWHOとそのパートナーと密接に連携しています、それはナイジェリアへ渡航し死亡したリベリア人と、ギニアへ渡航したナイジェリア人のEVD新規疑い例が発生した結果です。
保健部門の対策
WHO事務局長はギニアを訪問し、ギニア、リベリア、シエラレオネの各大統領とハイレベルな会議を開き、EVDの流行状況を再検討し、当該地域からEVDを根絶するための共通の戦略を練り直しました。政府の国家元首とマノリバー連盟(コートジボアール、ギニア、リベリアとシエラレオネから成る)は共同声明を出し、リーダーはさらなる資源を流行対策に投入すると誓いました。
対策は以下の通りです。
・警察と軍隊による特殊地域への隔離や物質面の市民への支援を含む、国境地域に焦点を当てた国と国の 間でのやりとり。これらの地域の医療施設は、治療、検査と接触者追跡に関して対策が強化されます。 埋葬は、国家衛生法規に基づいて行われます。
・報償、治療、および医療従事者が安心して任務を果たせることの保証の提供。加えて、EVDとの戦い を支援する国家および国際的な人員の、安全を確保します。
・できる限り早く流行を終息させるため各国首脳がその役割を果たすべき責任。このために、サーベイラ ンス、接触者追跡、症例管理、検査能力の向上に国際社会が流行国を支援するでしょう。
・民間と公共部門が連携した形での動員、および効果的かつ効率的なEVD根絶のため住民(地域社会)が EVDを理解するための啓発努力の強化。
・国家的対策計画に概説されている介入の実行を直ちにすべての部門で実施すること。以下の様な手段を 調和・調整させること。国内外において適切な技術を有する人材の配置。財政的資源の動員と分配。国 家間の移動についての強化サーベイランス。
・文化的背景を考慮した上で、住民の啓発の強化し社会的参入を促進するための努力の元、情報および伝 達システムの改善を行うこと。
・医療スタッフがEVDに罹患したり、EVDで死亡したりすることのないように感染防御とコントロール方 法をすべての治療センターで改善すること。
・地域戦略のモニタリングと評価システムを実行し、EVDに 関連して調査を実施すること。
人的経済的資源の動員は国連機関やその他の関連機関など世界保健機関(WHO)のパートナーからも求め続けられています。金曜日にWHO と患者の発生している国々は2014年下半期におけるギニア、リ ベリア、シエラレオネ、および近隣諸国その他の国を含めた西アフリカでのエボラ出血熱アウトブレイ ク対策を発表しました。(http://who.int/csr/disease/ebola/outbreak-response-plan/en/)
WHOと3国の計画では100,500,000US$が必要とされており71,000,000US$が不足しています。またさらに共同宣言で出された対策に沿って人的物質的資源がさらに必要であるとしています。
患者数情報の更新
EVDに起因する新たな患者と死亡者について、西アフリカ4カ国ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの保健省から報告が続いています。2014年7月31日から8月1日までの間に、死亡者61人を含むEVDの新規患者163人が4カ国から報告されました。ギニアでは患者13人と死亡者12人、リベリアでは患者77人と死亡者28人、ナイジェリアでは患者1人(死亡者なし)、シエラレオネでは患者72人と死亡者21人です。これらの人数には、EVDの診断確定例、可能性例、疑い例と死亡例が含まれています。
2014年8月1日時点のギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネにおけるEVDの診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例
|
新症例※ |
確定例 |
可能性例 |
疑い例 |
総数 |
|
ギニア |
症例 |
13 |
340 |
133 |
12 |
485 |
死亡例 |
12 |
223 |
133 |
2 |
358 |
|
リベリア |
症例 |
77 |
129 |
234 |
105 |
468 |
死亡例 |
28 |
117 |
97 |
41 |
255 |
|
ナイジェリア |
症例 |
1 |
0 |
3 |
1 |
4 |
死亡例 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
|
シエラレオネ |
症例 |
72 |
540 |
46 |
60 |
646 |
死亡例 |
21 |
234 |
34 |
5 |
273 |
|
総数 |
症例 |
163 |
1,009 |
416 |
178 |
1,603 |
死亡例 |
61 |
574 |
265 |
48 |
887 |
※ 新症例は2014年7月31日から8月1日までの間に報告された患者
2014年8月1日の時点で、4カ国でEVDに起因した患者の累計数は、死亡者887人を含めて1,603人となりました。患者の分布と分類は以下のとおりです。ギニア:患者485人(確定例340人、可能性例133人、疑い例12人)・死亡者358人、リベリア:患者468人(確定例129人、可能性例234人、疑い例105人)・死亡者255人、ナイジェリア患者4人(確定例0人、可能性例3人、疑い例1人)・死亡者1人、シエラレオネ:患者646人(確定例540人、可能性例46人、疑い例60人)・死亡者273人。
症例数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、症例と検査結果の統合、そして強化されたサーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。