(No.181)

西アフリカにおけるエボラ出血熱の集団発生(45)  平成26年8月22日更新

疫学とサーベイランス

 2014年8月19日から8月20日までの間に、エボラウイルス疾患(EVD)の新規患者142人(診断確定例、可能性例、疑い例を含む)と死亡者77人が、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネから報告されました。


保健部門の対策

 WHO(世界保健機関)本部に、パートナーにより見直された対策と新たな予算案のため当初提出された予算についての質問が寄せられています。改善されたデータと影響国の現場の状況の理解に基づき、必要とされる資源は増加しています。経費の新たな評価は、単位原価モデルを使って引き出され、EVDが最も流行している地域のために設定され、影響国(流行国)の現在の状況に基づく平均運営経費を反映します。原価見積もりのための主たる想定は、次週末頃に発表されます。
 WHOは世界中の国々からの噂や疑い例の報告を受け、組織的に実証することを継続しています。各国は活発な監視と準備活動に従事し続けることを奨励しています。本日はギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネ以外では新症例は認めませんでした。
 EVDと確定診断された個人または患者と接触したケースを除いて、いかなる渡航や貿易を制限することをWHOは推奨していません。(適切に感染防護を実施した医療関係者、検査室職員は接触者には含まれません。)各国での処置に関する、緊急委員会からの一時的な方針は、
IHR Emergency Committee on Ebola outbreak in west Africaで閲覧できます。


患者数情報の更新

 2014年8月20日時点のギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネにおけるEVDの診断確定例、可能性例、疑い例、死亡例

 

新症例

確定

可能性

疑い

ギニア

症例

28

443

139

25

607

死亡

10

264

139

3

406

リベリ

110

269

554

259

1,082

死亡

48

222

267

135

624

ナイジェリア

症例

1

12

0

4

16

死亡例

1

4

0

0

5

シエラレオ

3

804

40

66

910

死亡

18

353

34

5

392

142

1,528

733

354

2,615

死亡

77

844

440

 143

1,427


※ 新症例は2014年8月19日から8月20日までの間に報告された患者
 症例数の総数は、分類変更、後ろ向き調査、症例と検査結果の統合、そして強化されたサーベイランスにより変化します。記載されているデータは、保健省から報告された最も有用性の高い情報に基づいています。