(No.215)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(114)-トルコ 2014年10月24日更新

17日、世界保健機関(WHO)ヨーロッパ事務局(EURO)はトルコの国際保健規則(IHR)担当窓口から中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例の報告を受けました。11日に患者は死亡しています。本例は同国における初めての報告となります。
 症例の詳細は以下の通りです。
 サウジアラビア王国(KSA)のジェッダで働いていた、42歳トルコ人男性です。9月25日にジェッダで発症し、当初はKSAで治療を受けていましたが、10月6日に症状が悪化したため、ジェッダからトルコのハタイへの直行便で帰国しました。到着と当時に、地元の病院へ入院しました。8日にハタイの大学病院へ転院し、11日に死亡しています。

公衆衛生対応
 男性が搭乗した飛行機および機内での接触者に関する追加情報は現在調査中です。客室乗務員の健康状態は監視されています。また、KSAの医療施設での接触者を含め、男性が症状を呈した(2014年9月25日から10月6日まで)時期、未だジェッダに居ましたが、その際の接触者についても調査中です。 WHO EUROとWHO EMRO(東地中海事務局)
IHR担当窓口は、トルコIHR担当窓口とKSAの間に直接的な連絡を促進しています。
 現在までに、世界中からWHOに公式に報告されたMERS-CoV感染確定例は883人で、少なくとも319人が死亡しています。