(No.218)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(100) 平成26年10月29日更新

 2014年10月19日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、新たに2例の鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の診断確定例、うち1例の死亡例を世界保健機関(WHO)に報告しました。
 
 患者の詳細は以下のとおりです。 
 
 1例目、新疆ウイグル自治区ウルムチ市に住む44歳女性で、9月4日に発症し、9月7日に入院し、9月9日に死亡しました。家禽類との接触歴がありました。

 2例目、北京の朝陽区に住む7歳の女児で9月16日に発症し、安定した状態で入院はしていません。

 中国政府は、下記のサーベイランスと対策を講じています。
 ・状況分析の強化
 ・患者管理と治療の強化
 ・市民とのリスクコミュニケーションや情報提供

 WHOは引き続き、鳥インフルエンザA(H7N9)の流行状況に対し、監視強化とリスク評価を実施しています。これまでのところ、H7N9ウイルスに関する全体的なリスク評価は変わっていません。