(No.226)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(117)-サウジアラビア- 2014年11月7日更新

 2014年10月27日から30日の間にサウジアラビア(KSA)の国際保健規則(IHR)担当窓口は、世界保健機関(WHO)に死亡者3人を含む、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例12人を追加で報告しました。
 症例の詳細は以下の通りです。
 症例の報告はリヤドが5人、タイフが4人、ハフルアルバティンが1人、ジョウフが1人、マッカが1人となっています。患者の年齢中央値は56歳(30歳~90歳)で男性8人(67%)、8人(67%)がサウジアラビア国籍となっています。11人(92%)には1つ以上の併存疾患があります。発病14日以前に居住地から巡礼や旅行に出掛けた例はありませんでした。1人(8%)だけ動物との接触、ラクダの生乳の摂取歴がありました。7人(67%)はMERS-CoV 感染患者との接触があり、うち2人(17%)は医療従事者でした。1人の医療従事者を含む2人(17%)は、MERS-CoVの発生している病院にいましたが、患者との接触は無いとのことです。

 これらの患者との家庭、医療従事での接触者が追跡調査中です。

 サウジアラビアIHR担当窓口は、また、10月7日から24日の間に報告されたMERS-CoV患者3人が死亡した事を、WHOに報告しています。

 世界では、WHOには909例のMERS-CoV検査室確定例が報告され、内331例が関連死しています。

WHOの勧告
 最近の状況と利用可能な情報に基づき、WHOは全加盟国に、急性呼吸器感染症の調査を継続し、全ての通常見られない感染事例を注意深く検証するよう求めています。