(No.250)

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(102) 平成26年12月24日更新

2014年 12月24 日、中国の国家衛生・計画出産委員会(NHFPC)は、5人の死亡者を含む新たに11人の患者が、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)ウイルスに感染していたことを検査で確認したことを世界保健機関(WHO)に報告しました。

 患者の詳細は以下の通りです。

1. 江蘇省塩城市在住の75歳の男性は、11月11日に発症して11月14日に入院しましたが、11月25日に死亡しました。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

2. 新疆ウイグル自治区ウルムチ市在住の68歳の男性は、11月14日に発症して11月21日に入院しましたが、11月24日に死亡しました。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

3. 新疆ウイグル自治区石河子市在住の45歳の男性は、11月15日に発症して11月19日に入院しましたが、11月27日に死亡しました。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

4. 浙江省嘉興市在住の59歳の女性は、11月17日に発症して11月22日に入院、現在は重篤な状態です。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

5. 広東省東莞市在住の31歳の女性は、11月22日に発症して11月25日に入院、現在は重篤な状態です。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

6. 新疆ウイグル自治区ウルムチ市在住の81歳の女性は、11月24日に発症して11月27日に入院しましたが、12月1日に死亡しました。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

7. 広東省梅州市在住の66歳の男性は、11月25日に発症して11月27日に入院しましたが、12月3日に死亡しました。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

8. 浙江省金華市在住の36歳の男性は、11月26日に発症しましたが、入院はしておらず、現在は安定した状態です。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

9. 福建省福州市在住の27歳の男性は、11月26日に発症して12月1日に入院、現在は重篤な状態です。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

10. 上海市在住の38歳の男性は、11月28日に発症して12月1日に入院、現在は重篤な状態です。この患者は、生きた家禽との接触歴がありました。

11. 新疆ウイグル自治区昌吉回族自治州在住の65歳の男性は、12月1日に発症して同日に入院、現在は重篤な状態です。この患者は、生きた家禽と直接接触した覚えは無いとのことです。

 中国政府は、以下のようなサーベイランスと対策を実施しています。
 ・サーベイランス及び状況分析の強化
 ・患者管理と治療の再強化
 ・市民とのリスクコミュニケーションと情報の提供
 WHOは、H7N9の発生状況の厳重な監視を続けており、リスク評価を行っています。これまでのところ、全体的なリスク評価は変わっていません。