(No.253)

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(103) 平成26年12月30日更新

 2014年 12月27 日、中国・香港特別行政区の保健省は、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の感染確定例を報告しました。

 患者は68歳の女性で、12月19日に発症して19日と23日の2回家庭医を受診、25日に入院しました。現在は危篤状態です。

 予備的疫学調査によると、12月13日に深センへ旅行し、同日香港に戻ったことが明らかになっています。ウェットマーケット(生鮮食品を取り扱う市場)へは行っていませんが、潜伏期間中に香港で生きた家禽と接触しています。

 患者は、香港以外で感染した可能性も考えられるため、中国・香港特別行政区の衛生防護センター(CHP)は、感染源の特定のために広東省の保健省と情報共有しています。また、CHPは、濃厚接触者の追跡調査も実施しています。

 WHOは、H7N9の発生状況の厳重な監視を続けており、リスク評価を行っています。これまでのところ、全体的なリスク評価は変わっていません。