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中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(123)-ヨルダン 2015年1月5更新

 2014年12月25日、ヨルダンの国際保健規則(IHR)担当窓口は、中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症(MERS-CoV)確定例1人を世界保健機関(WHO)に報告しました。
詳細は以下の通りです。
 症例は、サウジアラビアのクリヤト市在住の70歳の外国籍男性で、12月20日に発症し21日にクリヤト市内の病院に入院しました。患者は医師の忠告を無視して退院し、ヨルダンへ向かい、22日同国の個人病院に入院しました。26日にサウジアラビアの病院に戻され、現在はクリヤト市内の病院に入院中です。患者は合併症があり、非加熱ラクダ製品(ミルク)の喫食歴があります。発症14日以内に、他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、状態は悪く、人工呼吸器で管理されています。
 この症例について、患者家族や濃厚接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。
 また、サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口は、以前報告されたMERS-CoV事例3名が死亡した事をWHOに報告しました。
 現在、少なくとも348人の関連死を含む、945人のMERS-CoV感染診断確定例がWHOに報告されています。

【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Jordan,
 5 January 2015
 http://www.who.int/csr/don/05-january-2015-mers-jordan/en/