(No.6)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(125)-オマーン
2015年1月16日更新

 2015年1月7日から10日までの間に、オマーンの国際保健規則(IHR)担当窓口は、1人の死亡者を含む中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例2人を世界保健機関(WHO)に追加で報告しました。

 患者の詳細は以下の通りです。
1.ダーヒリーヤ地方在住の32歳の男性は、12月27日に発症して1月5日に入院しました。患者は合併症があります。患者は農場を所有しており、ラクダ、ヤギ、ヒツジとの頻繁な接触歴がありました。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。ICUで治療を受けていましたが、1月7日に死亡しました。

2.ダーヒリーヤ地方在住の31歳の女性は、1月8日に発症して9日に入院しました。患者は合併症がありません。上記患者と家庭内で接触があります。家庭でラクダを所有していますが、直接的な接触歴はありませんでした。現在、隔離されて治療を受けており、安定した状態です。

 これらの症例について、患者家族や接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。

 現在、少なくとも350人の関連死を含む、950人のMERS-CoV感染診断確定例がWHOに報告されています。

【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Oman,
 16 January 2015
 http://www.who.int/csr/don/16-january-2015-mers-oman/en/