(No.11)

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(105)
平成27年1月27日更新

 2015年1月23日中国・香港特別行政区の保健省は、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の感染確定例1例をWHO(世界保健機関)に追加報告しました。
 詳細は以下の通りです。
 患者は79歳男性で、1月19日に発症し同日かかりつけ医を受診しました。彼は1月22日にAlice Ho Miu Ling Nethersole病院の救急部を受診しました。その後、さらなる管理と隔離のために、プリンセス・マーガレット病院の病院当局感染症センターへ転院されました。
 現在知り得る限りの情報によると、患者は香港以外で感染していたと考えられます。1月5日に樟木頭、東莞、広東へ渡航していたことが、最初の疫学的調査で明らかになりました。旅行の間、患者は、生きた家禽を取り扱う露店を併設する生鮮市場(wet market)を訪問していますが、家禽との直接的な接触はありません。彼は1月19日に香港に戻りました。
香港・衛生防護中心(CHP)は、患者の接触歴を追跡調査中です。現在のところ、陽症例はなく、調査は進行中です。
 WHOは、H7N9の発生状況の厳重な監視を続けており、リスク評価を行っています。これまでのところ、全体的なリスク評価は変わっていません。

【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Human infection with avian influenza A(H7N9) virus - China, 27 January 2015
 http://www.who.int/csr/don/27-january-2015-avian-influenza/en/