(No.13)

カナダにおける鳥インフルエンザA(H7N9)について(106)
平成27年2月1日更新情報

 2015年1月27 日カナダの国際保健規則(IHR)連絡窓口は、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の感染確定例1例をWHO(世界保健機関)に報告しました。2015年1月30日、上記患者と共に中国へ渡航した同行者からも鳥インフルエンザA(H7N9)の感染が確認(二例目)されました。
二人は中国・香港特別行政区(SAR China)からカナダのブリティッシュコロンビアへ、中国(本土)の旅行の後、渡航しました。旅行中、家禽との直接的な接触はありませんでしたが、生きた家禽への曝露がありました。
 一例目の患者は、1月14日に発症し、翌日内科医の診察を受け、インフルエンザAと診断され5日間抗ウイルス治療を受けました。1月26日検査の結果、インフルエンザA(H7N9)陽性でした。
二例目の同行者は基礎疾患があり、1月13日に発症、同日内科医を受診しています。同19日から5日間抗ウイルス治療を受けました。2015年1月29日検査の結果インフルエンザA(H7N9)陽性でした。
二人とも入院はしていません、急性呼吸器症状は改善し、自宅待機(隔離)に同意しています。

公衆衛生
 この2例が接触した家族と医療従事者の追跡調査は進行中です。
 二人とも飛行機内では症状がなかったので、乗客の追跡調査は行われず、フライトの日付から潜伏期間が経過しました。
 WHOは、H7N9の発生状況の厳重な監視を続けており、リスク評価を行っています。これまでのところ、全体的なリスク評価は変わっていません。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Human infection with avian influenza A(H7N9) virus - Canada, 1 February 2015
  http://www.who.int/csr/don/01-february-2015-avian-influenza/en/