中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(129)-サウジアラビア
2015年2月11日更新
2015年1月27~2月4日までの間に、サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例10人(死亡者1人)をWHO(世界保健機関)に追加で報告しました。症例は、報告日ごとに掲載され、直近の症例が最初に掲載されます。
患者の詳細は以下の通りです。
1.リヤド市在住の医療従事者の37歳の外国籍男性は、1月28日に発症して30日に入院しました。
患者は喫煙者ですが合併症はありません。勤務先の個人病院はMERS-CoV感染確定例との関連はありま
せん。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院し
ており、安定した状態です。
2.リヤド市在住の58歳の外国籍女性は、1月28日に発症して31日に入院しました。患者は合併症があ
りますが、発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入
院しており、安定した状態です。
3.ホフーフ市在住の59歳の男性は、1月28日に発症して2月3日に入院しました。患者は合併症があり
ます。MERS-CoV感染確定例(症例7)の家族の接触者です。発症14日以内に他の既知の危険因子への
曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
4.アル・ハルジ市在住の26歳の男性は、2月1日に発症して同日入院しました。患者は合併症があり
ます。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院し
ており、安定した状態です。
5.アル・ハルジ市在住の56歳の女性は、1月24日に発症して30日に入院しました。患者には合併症が
あります。患者の家族がラクダ農場を所有しているため、ラクダとの頻繁な接触歴があります。
発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、ICUで呼吸管理下にありますが、
安定した状態です。
6.ホフーフ(Hafoof)市在住の62歳の男性は、1月29日に発症して同日入院しました。患者は合併症
があります。MERS-CoV感染確定例(同日報告の症例7)の家族で接触者です。発症14日以内に他の既
知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
7.ホフーフ(Hafoof)市在住の76歳の男性は、1月19日に発症して25日に病院へ入院しました。
患者は合併症があります。男性はラクダ農場を所有しており、ラクダとの頻繁な接触歴やラクダの生乳
の喫食歴があります。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔
離病棟に入院しており、安定した状態です。
8.リヤド市在住の37歳の外国籍男性は、1月16日に発症して28日に入院しました。患者は合併症が
ありますが、発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、ICUで呼吸管理下に
ありますが、安定した状態です。
9.リヤド市在住の62歳の男性は、前回2月3日報告の症例9の接触者追跡調査を通じて発見されました。
現在症状はありませんが、MERS-CoV陽性が確認されています。患者は合併症や発症14日以内に他の
既知の危険因子への曝露歴はありません。男性は自宅で隔離され、綿密に監視されています。
10.リヤド市在住の80歳の男性は、1月21日に発症して24日に入院しました。患者は合併症が
あります。MERSとは無関係な医学的原因で同病院に12月30日に入院していました。この病院は、
1月20日報告の症例4と2月3日報告の症例9を治療していますが、男性患者は直接MERS-CoV感染確定
例との接触はありません。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。危篤状態で
ICUに呼吸管理下で入院していましたが、2月1日に死亡しました。
これらの症例について、患者家族や接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。
また、サウジアラビアのIHR担当窓口は、1月5日(症例2)と15日(症例3)に報告された既報患者2名の死亡を報告しました。
現在、少なくとも358人の関連死を含む、975人のMERS-CoV感染診断確定例がWHOに報告されています。
【出典】
WHO, Global Alert and Response (GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia, 11 February 2015
http://www.who.int/csr/don/11-february-2015-mers-saudi-arabia/en/
患者の詳細は以下の通りです。
1.リヤド市在住の医療従事者の37歳の外国籍男性は、1月28日に発症して30日に入院しました。
患者は喫煙者ですが合併症はありません。勤務先の個人病院はMERS-CoV感染確定例との関連はありま
せん。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院し
ており、安定した状態です。
2.リヤド市在住の58歳の外国籍女性は、1月28日に発症して31日に入院しました。患者は合併症があ
りますが、発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入
院しており、安定した状態です。
3.ホフーフ市在住の59歳の男性は、1月28日に発症して2月3日に入院しました。患者は合併症があり
ます。MERS-CoV感染確定例(症例7)の家族の接触者です。発症14日以内に他の既知の危険因子への
曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
4.アル・ハルジ市在住の26歳の男性は、2月1日に発症して同日入院しました。患者は合併症があり
ます。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院し
ており、安定した状態です。
5.アル・ハルジ市在住の56歳の女性は、1月24日に発症して30日に入院しました。患者には合併症が
あります。患者の家族がラクダ農場を所有しているため、ラクダとの頻繁な接触歴があります。
発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、ICUで呼吸管理下にありますが、
安定した状態です。
6.ホフーフ(Hafoof)市在住の62歳の男性は、1月29日に発症して同日入院しました。患者は合併症
があります。MERS-CoV感染確定例(同日報告の症例7)の家族で接触者です。発症14日以内に他の既
知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
7.ホフーフ(Hafoof)市在住の76歳の男性は、1月19日に発症して25日に病院へ入院しました。
患者は合併症があります。男性はラクダ農場を所有しており、ラクダとの頻繁な接触歴やラクダの生乳
の喫食歴があります。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔
離病棟に入院しており、安定した状態です。
8.リヤド市在住の37歳の外国籍男性は、1月16日に発症して28日に入院しました。患者は合併症が
ありますが、発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、ICUで呼吸管理下に
ありますが、安定した状態です。
9.リヤド市在住の62歳の男性は、前回2月3日報告の症例9の接触者追跡調査を通じて発見されました。
現在症状はありませんが、MERS-CoV陽性が確認されています。患者は合併症や発症14日以内に他の
既知の危険因子への曝露歴はありません。男性は自宅で隔離され、綿密に監視されています。
10.リヤド市在住の80歳の男性は、1月21日に発症して24日に入院しました。患者は合併症が
あります。MERSとは無関係な医学的原因で同病院に12月30日に入院していました。この病院は、
1月20日報告の症例4と2月3日報告の症例9を治療していますが、男性患者は直接MERS-CoV感染確定
例との接触はありません。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。危篤状態で
ICUに呼吸管理下で入院していましたが、2月1日に死亡しました。
これらの症例について、患者家族や接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。
また、サウジアラビアのIHR担当窓口は、1月5日(症例2)と15日(症例3)に報告された既報患者2名の死亡を報告しました。
現在、少なくとも358人の関連死を含む、975人のMERS-CoV感染診断確定例がWHOに報告されています。
【出典】
WHO, Global Alert and Response (GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia, 11 February 2015
http://www.who.int/csr/don/11-february-2015-mers-saudi-arabia/en/